投稿者: Sopak-C担当M

投稿日: 2024-07-10

弊社が工場のカメラをほぼすべて有線ネットワークカメラにした理由

有線カメラのイメージ

弊社、(株)小林製作所は石川県白山市に本社を構える精密板金加工を本業とした会社です。
2024年5月に石川県白山市水澄町にて新工場の稼働を開始しました。
新工場には70台以上のカメラを設置し、既存の工場と合わせてカメラの総数は300台を突破しました。

しかし、その中において無線のネットワークカメラ(以下、「無線カメラ」)はわずか1台しかありません。
なぜ弊社工場では有線ネットワークカメラ(以下、「有線カメラ」)を選んだのか、そしてこれから工場にカメラを導入される方になぜ有線カメラをお勧めするのかについて説明していきます。

有線カメラにした理由

結論を述べると、安定性を重視したからです。

工場におけるカメラは防犯のみならず、作業の分析、導線の解析や過去の作業記録の確認など様々な使い方が想定されますが、何らかの理由で映像が撮れていない場合、せっかくカメラを設置したのにその役割を果たせないことになってしまいます。
無線カメラは有線カメラに比べ、工場という環境では映像が撮れないことが発生しやすいと考え、弊社では有線カメラを設置しました。
以下は、無線カメラを選んだ場合に工場で起きると考えた問題です。

電波が届きにくい

工場の柱や梁は鉄などの金属でできているものが多く、これらは無線の電波を阻害し通しません。そのため無線のアクセスポイントと無線カメラの位置関係によっては電波が届かず、録画ができないといった可能性があります。

電源が不安定

多くの無線カメラは100V電源を必要としますが、特に古い工場などでは100V電源のコンセントがない、またはあっても電源の供給が不安定という問題を抱えていることがあります。電源の供給が不安定な場合、時折カメラの電源が切れ、再起動するまでの間録画できていないといったことも起こります。

妨害を受けやすい

カメラに限らず無線のネットワークは、簡単に妨害できてしまいます。無線の通信妨害機器を利用することであったり、無線のアクセスポイントまたは無線カメラを金属で覆うなどの行動によってネットワークに接続できなくなります。

上記の問題は有線カメラであれば起こらない、または起こりづらいものがほとんどです。
壁が電波を通さなくても、有線カメラであればLANケーブルを通じて通信ができますし、PoEという企画に準拠しているカメラであれば近くに100V電源がなくてもLANケーブルから給電できるので問題は少ないです。
有線カメラを妨害するには直接カメラまたはケーブルを損壊させるような行為が必要であり、簡単に手の届かない場所に置いておくだけでも対策になります。

有線カメラ設置の注意点

工場に有線カメラをおすすめする理由を書いてきましたが、それでもいくつか注意するべき点はあります。

例えば電源ケーブルとLANケーブルを並べて配線すると、電源ケーブルのノイズがLANケーブルに影響を与える可能性があります。
また、エイリアンクロストークといい、LANケーブル同士でも相互にノイズを与えることがあります。
こういった問題が起きないように、信頼できるネットワーク工事業者に工事を依頼することをお勧めします。

有線カメラを用いたカイゼンカメラシステムSopak-C

弊社では、主に有線カメラを用いたカイゼンカメラシステムSopak-Cを開発しており、自社だけでなく多くのお客様の工場で現在活躍しております。
安定性は非常に高く、外的要因以外(例えば工場全体の停電など)以外で録画ができないといったことはめったに発生しません。
カイゼン目的やお客様への説明用の資料としても活用しており、工場になくてはならない存在になっております。
貴社の工場にも、カイゼンカメラシステムSopak-Cの導入を検討してみませんか?

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