Sopak-C担当 投稿日: 2022-12-21

工場に監視カメラをつけるべき理由

工場に監視カメラをつけるべき理由とは?

最初に結論から言いますと、工場に監視カメラをつけるべき理由は「これからの人手不足時代を乗り切るため」です。

なぜ人手不足時代を乗り切るために監視カメラを付けるのか、順を追って解説していきます。

問い合わせはこちら ✉

企業の監視カメラ設置の現状

現代では駅や販売店、コンビニ、マンションなどでは主に防犯目的で監視カメラが当たり前のようについています。近年ではAIなどを用いたマーケティングへの活用なども話題になってきました。

一方で工場ではどうでしょうか?

食品工場などでは2010年代に世間を騒がせた農薬混入事件の後、フードディフェンス目的として監視カメラを導入するところが増えました。また、食の安全管理手法として国際的に知名度のあるHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)を適切に実施できているかの確認のために導入する会社も増えています。

一方でその他の製造業では、出入口や事務所等の防犯用途を除けば導入は限定的です。すでに導入している会社も従業員100人以上の大企業が多く、導入目的でも防犯目的が多くを締めます。導入していない企業の理由としては「必要性を感じない」というものが多いです。

企業の監視カメラ導入実態調査(BizClip)
https://www.bizclip.ntt-west.co.jp/articles/bcl00014-021.html

なぜ多くの企業が必要性を感じていないかというと、それは「防犯以外の用途を見いだせていない」からです。

防犯以外の用途とは?

まず防犯用途ですが、「犯罪の抑止」「何か起きたときの証拠」の2つが主たるものです。
この用途に限定していえば、昔から安価に入手できる同軸カメラとレコーダーの組み合わせで実現できますが、カメラとレコーダーを直接同軸ケーブルで繋ぐ必要があり、広い工場などの環境では設置が大変でした。

しかし、近年ではネットワークカメラが登場によって既存の社内ネットワークにLANケーブルで直接接続できるようになったため、工場などの広い環境でも容易に設置できるようになりました。
ネットワークカメラは業務で利用しているパソコンからでも簡単に閲覧できるため、一部の企業では防犯以外の用途が見出され始めてきました。

その用途とは「改善活動」です。

問い合わせはこちら ✉

今後企業は人手不足に陥る

すでに顕在化しつつありますが、少子高齢化による人手不足が問題になってきました。
今までどおりの人手を確保できない場合、機械導入や業務改善によって人手をカバーする必要がでてきますが、資金力のない多くの企業は人の代わりとなる高額なロボットへの投資はなかなか踏み出しにくいと思います。

そのため多くの企業がとるべき道は「業務改善」となります。

業務の改善を行うには、現状を洗い出す必要があります。

しかし、現状の洗い出しには作業現場をよく観察する必要があり、ただでさえ人手不足になるというのに忙しい我々人間はなかなかその時間を割くことができません。そこで役に立つのが監視カメラです。

監視カメラは常に現場を見る目として大きな効果を発揮します。人間だと常に現場を見ていることはなかなか難しいですが、監視カメラは定点で見続けているため容易にそれが出来ます。

管理者の目の代わり

現場の管理を行うために管理者が頻繁に現場に行って歩き回るのは現代においても当たり前に行われて、大きく時間を取られています。その見回る時間を他の業務に利用できたら大きな改善になります。

現場に取り付けたネットワークカメラのライブ映像を事務所のパソコンで見る。言葉にすると「そんなこと?」と思うかもしれませんが、効果は絶大です。

これが一番効果的な現場は、防塵服を着なければいけない食品工場やクリーンルームです。想像しやすいですが、防塵服を着たりエアシャワーを浴びたりする時間を往復で全部削減できます。

また一般的な生産現場でも管理者が監視カメラで現場を見ることは効果的です。

監視カメラは基本的に目線より上に取り付けられることが多く、俯瞰的に作業現場を見ることが出来ます。そのため多くの作業者が作業している様子を一つのカメラで把握したり、目線の高さでは見えなかったものが見えます。加えて監視カメラはたくさん付けることができるため、手元のアップを撮るカメラや全体を撮るカメラなどを組み合わせることで管理者の目だけでは出来なかった網羅的な視点を作ることが出来ます。

ただし監視カメラのLIVE映像でずっと眺めているだけでは結局現場で見ているのと同じように時間がかかります。そのためさらなる改善活動には録画を見返すのがおすすめです。

ところが世の中の監視カメラシステムは録画を頻繁に見返すようには作られていません。そもそもの目的として何かあったときに確認するという防犯用途をメインとして作られているからです。

問い合わせはこちら ✉

改善活動のための監視カメラ「カイゼンカメラ」

ここで役立つのが、見返すことを前提として作られた監視カメラシステム「カイゼンカメラSopak-C(ソパックシー)」です。

カイゼンカメラSopak-C(以下Sopak-C)は、半導体製造装置や工作機械などの筐体を主に製作する株式会社小林製作所が、自社の生産現場の改善の為に開発した新しいタイプの監視カメラシステムです。改善のための利用を主目的としているため、日常的にサクサクと見られるように作られています。

一般的な監視カメラは録画を動画形式で記録します。これは防犯のため、一瞬を逃さないように秒数十フレームを記録するためにそうなっています。

一方でSopak-Cは録画を連続した静止画で記録しており、各静止画は日時情報を付加した状態で記録しています。そのため目的の日時の画像を一瞬で取得でき、大量の録画をサクサクと見返すことができるようになっています。

動画ではなく静止画で記録するって一見時代に逆行しているように見えますよね?でも、これには生産現場で活用できるような知恵が含まれているのです。

動画では見返すときに、目的の時間付近までシークバーを動かしてから再生して見るか、再生速度を速くして見るか、あるいはコマ送りなどでちまちまと一コマずつ見るなどの見方を取る必要があります。いずれにしろ目的時間付近を頭出しして再生しながら見るような方法になると思います。これは動画ファイルの特性として、容量を圧縮するために特定のキーフレームからの差分しか記録していないためにそういう見方しかできないためです。日常見返すには動画で記録されている監視カメラではかなり労力のかかる作業となるでしょう。

一方Sopak-Cはそれらの見方に加えて「シークバーを動かしながら見る方法」と、「マウスの動かす速度で高速コマ送り/戻しして見る方法」があります。Sopak-Cはシークバーと画像が常に連動して動くため、再生しなくともシークバーを動かすだけ一日の様子を高速で閲覧できるのです。加えて画像をクリックしたまま左右に動かすことで、コマ送り/戻しができます。マウスを速く動かせば速く、遅く動かせば遅くコマ送りができ、直感的に見返すことができます。

またSopak-Cでは静止画のカメラごとに記録間隔を大きく変えることができるため、建築現場など長い期間がかかるような作業も撮影間隔を長くすることで快適に記録を見ることができます。こういった時間のかかる作業現場は、動画では見ているだけであくびをしてしまいそうになりますが、Sopak-Cであれば大きく間引きして全体を見返すことができます。

もちろん動画は静止画より遥かに細かい間隔で撮れますので、速い作業などは動画でないと見えないという声も多いでしょう。

そのためSopak-Cには動画ベースの監視カメラと連携する機能があります。これはSopak-Cで目的の作業を探し、その同時刻に取られた動画を頭出しして再生するという機能になります。別途動画用の記録装置が必要ですが、高速な検索と細かな記録を両立するソリューションです。

生産効率の改善には作業時間がどれくらいかかっているかを正確に知る必要があります。

機械での生産の場合は稼働時間や生産量などで容易に作業時間を測定出来ますが、人手の作業の場合は何かしらの方法で作業時間を測る必要があります。現場にてストップウォッチで測るということもできますが、作業の時間を測るためにわざわざ現場にストップウォッチを持ち出すのは手間ですし、ストップウォッチで時間を測ると作業者に「時間を測っている」という意識が働き、日常の作業とは異なった作業時間になってしまいがちです。

Sopak-Cでは簡単に録画から作業時間を計測することができます。日常の作業の録画を見ながらシークバーの開始と終了地点にマーカーを置くだけで正確な時間を測定できます。連続静止画のためミリ秒単位の細かい時間測定には不向きですが、秒、分単位の測定では記録をもとに頭出しできるため正確に計測できます。

人手不足時代を生き抜くために

人手不足を生き抜くには生産改善が必要で、生産改善には改善に向いた監視カメラシステムの導入がおすすめです。効率的に改善し、人手不足を乗り切っていきましょう。

カイゼンカメラSopak-C

問い合わせはこちら ✉

電話でのお問い合わせ

076-277-7339

受付時間 9:00-17:00

お問い合わせフォーム
はこちら ⇨